2014年1月11日

リヴァトン Riverton の御紹介






町のとあるカフェ。築103年だそう。この辺りの古い建物は皆天井が高いのが特徴。こういうのをヴィクトリア様式の建築って言うんですかね?


『リヴァトン・ロックス』

リヴァトンは南島最南端のProvince=地方のサウスランドにある町の一つで、主に農業、牧畜業が主たる産業の、穏やかな丸まった丘の連なる田園地帯の広がるのどかな所。このサウスランドの、人口1900人程の小さな町リヴァトンに来ています。南島の南岸に位置する、漁業と酪農の町。ですのでここには港がありかつては漁業が主要な産業でしたが、今では段々と廃れて行って酪農にその座を取って代わられました。

ここはニュージーランド国内でも最も古い町の一つで、起源はそもそも19世紀前半(正確には1836年)に、オーストラリアからクジラを追いかけてやって来た人達が開いた町。かつてクジラは食料としてそして脂身をロウソクにしたり需要が高く、この辺りの太平洋でも盛んに漁が行われていて、ニュージーランドの海岸沿いの至る所に補給地としての町が切り開かれて来ました。

また、まだこの頃南島の内部は西洋人にとって未知で未開の地図もない世界で、ここから多くの探検隊が内陸に向かって発って行き、測量、探検等の中心基地の様な役割として発展もしました。

干潟がある事でも有名で、たまにイルカがこの干潟まで餌を求めて入ってくるそうです。今日もちょこっと立ち寄ったレストランのマネージャーの女性が、サーフィンしてる時に湾にイルカが入って来てちょこっと一緒に波乗りしたって言ってました。

また、南島のこの地域でサーフィン、ウィンドサーフィン、セイリング等が好きな人なら知らない人はいないくらい有名なColac Bay=コーラック・ベイもここから車で15分程で行けます。

リヴァトンは南島最南端の都市インヴァカーゴから車で20分程、クイーンズタウンからは車で3時間程、インバカーゴに向かって南に下って行く途中を、進行方向右、西に向かって曲がって行くと着く、地元の人達には昔から有名な避暑地じゃないけど、休みの日に来てゆったりする場所として知られています。多くのホリデーハウス=別荘=もしくはクリブと呼ばれるが建ち並び、きっとクリスマスや新年、そしてイースターの時等には多くの人でにぎわうのでしょう。クイーンズタウンからも多くの地元の人達がやって来る人気のスポットです。

また、サザンシニックハイウェイと言う、クイーンズタウンとダニーデンをテアナウ経由で結ぶルート上にあるので、もしそちらを車でお通りの際には必ず目にします。

そんな人気のせいかここの物件や土地の価格はべらぼうに高いです。もうそれこそ一般人には手の届かない金額の物件が建ち並んでいます。ここに来てみて分かるのは、古い家と新しいモダンな家が混在して建ち並んでいる事。古い家には昔からのここの住人、特にお年寄り達を多く見かけ、新しい家々にはやはり若めの家族(おそらく他の町から移り住んで来た)か、もしくは全く人の住んでる気配がない(という事は別荘で、ホリデーの時しか利用されていない)という、何かこの町の縮図みたいなのが見て取れます。まあこれはクイーンズタウンにも通じる事なんですが。

一般的に言って、ニュージーランドではビーチフロント、ビーチの目の前の物件は常に人気なので全国中こういう物件は値段が高いのが特徴です。

で、今は友人の家族が所有する海岸沿いの別荘にその友人家族と一緒に過ごさせてもらっていて、のんびりとしています。今この新年の時期はクイーンズタウンは観光客で溢れ返っていますのでその喧噪から逃れるには絶好の機会。とはいっても、人口何千万の東京出身の人間が、人口2万程のクイーンズタウンの『喧噪』に辟易してるって言うのも贅沢な話ですが。

あまり自分は海と関わりが深くはないのですが、潮の満ち引きを眺め、永遠に繰り返される波の音に身を委ねるというのは素敵で気持ちの良いものですね。

また、この記事の動画もこちらに作りましたので、良かったらご一緒にお楽しみ下さい。

それではまた次回。

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